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2022.02.12

SAPエンジニアの転職事情や求人情報を徹底解説!求められるスキルや経験とは?

目次

昨今、売り上げが拡大しているSAP ERP。SAP ERPのSAPエンジニアに転職したい人もいるでしょう。この記事では、SAPエンジニアの転職事情や求人情報、求められるスキルや経験、年収とキャリアを解説します。SAPエンジニアへの転職を目指す人はぜひ参考にしてください。

SAPエンジニアとは?

SAPエンジニアとはドイツのSAP社のERPシステムである、SAPを用いたシステム設計・開発・運用保守を行うエンジニアのことです。SAPエンジニアに転職したいという方も多いでしょう。ここでは、SAPエンジニアの転職事情や求人情報、転職に求められるスキルや経験を解説します。ぜひ参考にしてください。

SAPコンサルタントとの違い

SAPエンジニアとSAPコンサルタントという職業があり、違いがわからない方もいるかもしれません。SAPエンジニアとSAPコンサルタントは、業務内容が違います。SAPエンジニアが、設計や開発・運用保守など現場での実作業を担うのに対し、SAPコンサルタントはSAP導入検討から業務分析・改善提案・要件定義などを担います。

SAPエンジニアの仕事内容

それではSAPエンジニアの仕事は、具体的にどのような内容でしょうか。ここでは「パラメータ設定」と「アドオン開発」について説明します。

パラメータ設定

SAPには、パラメータと呼ばれる基本的な設定がいくつもあります。例えば、画面表示(リンクやボタンの非表示)や、言語・セキュリティ・認証など幅広いパラメータがあります。このパラメータを設定することを、「カスタマイズする」と言います。

ただ全ての項目をカスタマイズできるSAPエンジニアはいないため、SAPエンジニアはモジュールごとに専門分野が分かれています。例えば、「FIエンジニア」や「COエンジニア」といったようにSAPエンジニアはモジュール単位で分かれており、各専門分野のエンジニアが集まりチームとなってカスタマイズをしていきます。

アドオン開発

SAPは、「ABAP」と呼ばれる独自のプログラミング言語を用います。アドオン開発とは、このABAPを用いて独自の機能を開発することです。例えば、SAPに元からある基本機能では賄えない、企業独自の機能を開発する際にSAPエンジニアがアドオン開発をします。

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SAPエンジニアの年収は?

それでは、SAPエンジニアの年収はどの程度でしょうか。ここでは年収について詳しく説明します。

平均年収の幅は大きい

SAPエンジニアの年収は、500万円から1500万円と幅広いと言えるでしょう。SAPエンジニアの間は前述した通り、パッケージのカスタマイズやアドオン開発などの経験を積み、いずれはSAPコンサルタントにキャリアアップや転職することが見込まれます。特に、プロジェクトマネージャーの経験を積むと転職したときに年収アップが見込まれます。

SAPエンジニアの業界

SAPエンジニアに転職を考える方は多いと思います。ここでは、SAPエンジニアの業界について「SAPエンジニアの現状」「SAPエンジニアの将来性」「SAPエンジニアの求人・転職動向」の3点を、詳しく説明します。

SAPエンジニアの現状

SAPは、独自の言語である「ABAP」を使用するため、SAPエンジニアの転職は「ABAP」を使えなければ厳しいでしょう。

SAPエンジニアの転職に関しては、需要が多く供給が足りていないため、売り手市場と言えます。加えて、SAP ERPのサポート期間が2027年に迫る中、SAPの新しいバージョンであるSAP S/4HANAへの移行をしなければならない、2027年問題があります。転職においてはSAP S/4HANAへの移行のためのスキルを持っていれば、転職先に困ることはないでしょう。

SAPエンジニアの将来性

SAPの最近の業績は、2021年に販売を開始した「RISE with SAP」の売れ行きが好調です。まだまだSAPは需要や将来性があると言えるでしょう。また、2020年四半期では、SAP S/4HANAを契約した約40%が新規顧客というデータもあります。採用された顧客は16,000社にも登ります。(出典:BtoBプラットフォーム業界ch

2027年問題に向けて、今後転職市場はますます需要が拡大するでしょう。

SAPエンジニアの求人・転職動向

このように、SAPの需要が拡大していく中、SAPエンジニアの求人・転職動向はどのようになっているのでしょうか。未経験でSAPエンジニアに転職するのは難しいですが、無理ではありません。SAPの移行問題で求人に需要がある中、SAPエンジニアへの転職は好機と捉えて良いでしょう。

SAPエンジニアの主要転職先や業界

SAPエンジニアの転職先や業界は、主に4つに分けられます。

・同業界でSAPコンサルタントに転職

より上流での業務を経験したいと考える人は、SAPコンサルタントにキャリアアップして転職します。SAPコンサルタントは、SAPエンジニアと違い顧客のヒアリング・業務改善・要件定義も行います。転職で大きく変わるのは年収でしょう。

・ITコンサル業界でITコンサルタントに転職

SAPエンジニアの中でも最も人気のある転職例です。より上流の工程を経験したい人が向いています。転職後にSAP以外でキャリアを積めるので、その後のキャリアの幅が広がります。年収もアップするでしょう。戦略を受け持つコンサルティングファームなどが人気があります。

・インフラ業界でインフラエンジニアに転職

インフラ業界は、AWSやMicrosoft Azureなどを扱います。サーバーやインフラ関連を取り扱うSAPエンジニアだったら転職は最適でしょう。しかし、サーバー管理経験者が優遇されるところも多いため、転職前に確認が必要です。

・その他の業界で社内SEに転職

社内SEは、システムの開発から保守まで様々な業務に携わります。SAPエンジニアの中でも、幅広くIT業務に携わりたいと考える人が転職を考える業種です。

SAPエンジニアへ転職するには?

将来性もあり、需要もあるSAPエンジニア。しかし、未経験からSAPエンジニアに転職することは可能なのでしょうか。ここでは、未経験からのSAPエンジニアへの転職方法について紹介します。

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転職時に求められるスキルや経験

SAPエンジニアへの転職時に求められるスキル・経験は、以下の3つです。

①SAPモジュールの知識

SAPのモジュールには7つの種類があります。

FIモジュール:財務会計

COモジュール:管理会計

SDモジュール:販売管理

MMモジュール:購買管理/在庫管理

LEモジュール:物流管理

PPモジュール:生産計画/管理

QMモジュール:品質管理

これらのうち1分野でも専門知識をつけていると、転職を有利に進めることができるでしょう。

②「ABAP」言語のスキルや経験

ABAP言語は、プログラムの特徴ごとに「レポートプログラム」「バッチインプットプログラム」「Dynpro」に分かれます。ABAP言語は実務で触れていなくてもインターネットや参考書などから学ぶことができます。

③システム開発経験

システム開発経験があると求人も増え、SAPエンジニアの転職が有利になります。システムエンジニアや、インフラ系のエンジニアからステップアップを目指しましょう。

転職時に取得してきたい資格

転職時に必ず必要な資格はありませんが、「SAP認定コンサルタント」の資格を持っていればスムーズに進めることができるでしょう。「SAP認定コンサルタント」の資格は、「アプリケーションコンサルタント」「デベロップメントコンサルタント」「テクノロジーコンサルタント」の3種類あります。それぞれ証明できるスキルが違うため、自分が転職しようとしている分野に必要な資格を確認して取得しましょう。

未経験でもSAPエンジニアへ転職できるのか?

未経験からSAPエンジニアへの転職は、不可能ではありません。未経験からSAPエンジニアへの転職時に求められるスキル・経験は、以下の2つです。

・ERPパッケージの導入や運用経験

・会計・業務・人事などの基幹パッケージ導入経験

まずはSAPを扱うコンサルティングファームか、SAPを扱うSIer、またはSAPを導入している企業への転職を目指しましょう。

SAPエンジニアとしてのキャリアを成功させるには?

それでは、SAPエンジニアに転職した後、キャリアを成功させるには何が必要でしょうか。

非IT領域などのキャリアの幅を広げる

SAPエンジニア・SAPコンサルタントとしてキャリアを積んでいくには、SAPだけでなく他のソリューションに対応できるスキルが必要です。具体的には、「経営状態を見てSAP導入を検討する」「理想の業務方法を確立して実現したい業務改善をする」「経営陣や現場社員の合意を得る」など、非IT領域のコンサルタントスキルやコミュニケーションスキルが重要になります。SAPに関する専門性に加えて、他のソリューションの専門知識を増やせると、転職やキャリアに優位になります。

SAPエンジニアのまとめ

2027年問題が迫り、SAPエンジニアの求人の需要は高まっています。SAPエンジニアに転職したい方は、今から準備しておくと良いでしょう。
本記事では、SAPエンジニアの転職事情や求人情報・年収をもとに、求められるスキルや経験を解説しました。SAPエンジニアを目指す方の参考になれば幸いです。

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