2022.03.16
ITフリーランスの仕事内容や将来性は?独立するための経験や年収を知ろう!
目次
ITフリーランスと聞くと、あまり稼ぐことができないという印象を持っている人が多いのではないでしょうか?
また、独立も難しく将来性もあまりないと思われがちです。
本記事では仕事内容や、独立をするために必要な経験や年収についても解説していきますのでぜひ、ご覧ください。
ITフリーランスの将来性や独立について解説
IT業界で働くフリーランスの職種としてはエンジニアやプログラマー、PMOやデザイナーなど本当にさまざまなものが存在しています。これらの職業すべてを総称した呼びかたが、「ITフリーランス」と言われているのです。
現代におけるインターネット社会において、デジタルに関する人材ニーズは非常に高まっています。
また、企業に勤めるという従来の働きかたにとどまらず、クラウドソーシングなどさまざまな働きかたも登場したことで、ITフリーランス自体の需要も高まってきていると言えます。
そのため、正社員として企業で数年、勤務したあとに独立してITフリーランスの道を目指すという人も増えているのです。
まずは、ITフリーランスがどんな仕事なのかを見ていきます。
フリーランスと社員の働き方の違いは?メリットや注意点もおさえよう!
ITフリーランスとはどんな仕事か
こちらでは、ITフリーランスとはなんなのかまた、ITフリーランスの働きかたについて紹介していきます。
フリーランスとは
そもそもフリーランスというのは企業に所属することなく、個人事業主として自身で直接、企業や個人の契約を結び案件を獲得して仕事をしていく働きかたになります。
そのなかでもIT業界で働くエンジニアや、プログラマーなどのフリーランスのことをITフリーランスと呼びます。
そして、アプリ開発やコーディングなどのITに関する知識や経験を活かして案件を受注していきます。
委任契約
委任契約というのは、自身の経験や技術自体をクライアントへ提供することが目的となっており、成果物を完成させる義務というのは特に発生しない契約形態のことを指します。
契約期間中に関してはクライアントに対して、自身の経験やスキルの提供はおこないますが、成果物に関しては責任を負いません。
請負契約
請負契約は委任契約とは逆で、成果物に対して必ず、責任発生する契約形態になります。
契約によって決められた内容の成果物を指定のクオリティによって納品しなければなりません。
ITフリーランスの働き方
ITフリーランスとひとことに言っても、その働きかたは多岐にわたります。こちらでは、ITフリーランスにおいて具体的にどのような働きかたがあるのか見ていきましょう。
常駐型
常駐型とはその名の通り、クライアントである企業に常駐して依頼された作業をこなしていく働きかたになります。
どちらかというと企業での正社員の働きかたに似ていますが、常駐業務は期間や報酬もあらかじめ決められていて、副業として別の案件を受注することも可能となっています。
保険もかけて安定した収入を得ることができるのが、常駐型の特徴になります。
リモート・在宅型
リモート・在宅型は自宅のほか、カフェなどの好きな場所でテレワークとして作業するような仕事内容となっています。
クライアントから依頼された内容の作業を納品完了までおこなう開発案件や、サポートとして労働力を提供して報酬を得るなどといった働きかたを選択することができます。
昨今においては、新型コロナウイルス感染拡大の影響によってこのリモート・在宅型が非常に注目を集めています。
自前サービス型
自前サービス型は、個人としてITサービスを開発して収益を得ることを目的とした働きかたになります。
スマホアプリやゲーム、Webサービスやブログなど開発をおこなっていきます。これにより、サービス内の広告や課金によっても報酬を得ることができます。
ITフリーランスの仕事内容
ここまでは、ITフリーランスの仕事の概要について見てきましたが、ここからは実際の仕事内容の詳細について解説していきます。
①システムエンジニア
システムエンジニアに関しては、クライアントである企業の要望に沿ってシステムの要件定義や設計また、システム自体の動作確認などが主な仕事内容となっています。
システムを開発してどんなことを目的としているのか、クライアントの要望をしっかりとヒアリングしてプログラマーとともに開発をしていきます。
フリーランスとして仕事をしていくためには、ITやプログラミング言語の知識だけではなく、営業やコミュニケーション能力も必要となってきます。
②プログラマ
プログラマーはその名の通り、JavaやPHPなどといったプログラミング言語を使ってWebサイトや、アプリのシステム構築をおこなっていくことがおもな仕事内容です。
通常はシステムエンジニアが作成した仕様書に沿って、要件をしっかりと満たすプログラムを書いていくというのが、プログラマーとしての役割です。
③データベースエンジニア
データベースエンジニアは顧客や商品情報などのシステムのデータベースを構築していくのがおもな仕事内容です。
取り扱うデータを分かりやすく整理して、どのように引き出していくべきかを考慮する能力が求められ、oracleやSQLなどの経験や知識が必要になってきます。
④ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、その名の通り、ネットワークシステムの設計と運用および管理をおこなっていくのが仕事内容です。
システムをより効率的に運用していくためにセキュリティ面も考慮しながら、ネットワークを構築していくことが重要となります。
CCNAやCCNPなどといったCisco関連の資格や経験が要求されます。
⑤セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、コンピューターや情報漏えいの観点から設計や運用をおこなっていくのが仕事内容になります。
個人情報の漏えいは絶対に防がなければならない事象であり、外部からの攻撃に対しても万全の対策をとらなければなりません。
⑥サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、システム運用をおこなうための機器の選定や構築・データセンターでの保守作業をおこなうのが仕事内容です。
保守作業は交代制で24時間365日対応している企業もあり、ネットワークエンジニアと兼務することもあります。
⑦フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、おもにWeb制作の現場における作業を仕事内容としています。
JavaScriptやPHPなど、さまざまなプログラミング言語を使って構築していきます。
⑧ 組み込みエンジニア
組み込みエンジニアは、カーナビ等の電子機器などパソコン以外で情報処理をおこなう機器のプログラミングをおこなうのが仕事内容となります。
それぞれの機器に合わせた専用のプログラミングも必要となってくるため、独自のスキルや経験が求められることになります。
ITフリーランスの年収
ここまではITフリーランスにおける仕事内容について詳しく見てきましたが、実際にITフリーランスとして働いた場合の年収などはどのようになってくるのでしょうか?
ITフリーランスの平均年収
ここまでお話してきた通り、ITフリーランスとひとことに言ってもさまざまな職種がありますので一概に明確な年収は言えませんが、常駐型などさまざまな働きかたを総合的に見ると、ITフリーランスの平均年収は約600~800万円であると言われています。
年収1,200万以上の人も
クライアントとなる企業から現在、ニーズのあるプログラミング言語の開発案件などを受注した場合などは、年収1200万円以上の収入を得ている人もいます。
最近では、常にITフリーランスにおけるエンジニアは人材不足の状況にあるので、今後も年収はアップしていくことが予想されます。
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ITフリーランスの将来性
ある程度の年収を得ることができることもお分かり頂けたかと思いますが、そんなITフリーランスの将来性はあるのでしょうか?
ITフリーランスの需要は高い
結論、現在、ITフリーランスの需要は高いですし今後もその需要は増加していくことが予想されるので、将来性は十分にあるでしょう。
そもそも昨今では常にエンジニア不足が深刻化していて、ITフリーランスの環境も整備されているので、ITフリーランスの将来性は見通しがいいと言えます。
独立するために必要な経験
ITフリーランスとしての将来性を見通しのいいものにするためには、やはり、最終的には独立が必要です。
そんな独立を実現させるためのITフリーランスとしての経験はどれくらい必要になってくるのでしょうか?
実務経験1年以上
既に正社員としてITの知識や実務経験があれば、ITフリーランスとして仕事ができるだけのスキルは備わっているとみなされるでしょう。
そのためには、目に見える実績や経験、資格など最低でも約1年以上の実務経験は必要になってくるかと思います。
自分に合った働き方を見つけよう
正社員やITフリーランスなど、働きかたは人それぞれです。
経験や希望の年収、独立などの将来性を見据えた計画によって選択するべき働きかたは変わってきます。
ぜひ、自分にあった働きかたを見つけて理想のITフリーランスを目指してみてはいかがでしょうか?