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2022.03.24

クラウドジャーニーのメリットとは?移行のステップや実際の事例を紹介!

目次

現存する企業が抱えている大きな問題がクラウド化です。
システムのクラウド化を進めると、

システム運用のコスト削減
事業継続性の確保
AIやIoTなどとの融合

などのメリットを受けることができます。

そこで今回はクラウドジャーニーについてやクラウドジャーニーのメリットや効率化する方法について解説していきます。

クラウドジャーニーとは

まずクラウドジャーニーについて解説していきます。
クラウドジャーニーとは、企業のクラウド化への継続的な取り組みのことを指します。

今までオンプレミスをメインとしていたシステムを全てクラウドへ置き換えることが企業の将来を担保するためにも必要です。

さらに、

ビジネスモデル
業務プロセス

をクラウド上に移行させるには、クラウドジャーニーをしなければなりません。
クラウドジャーニーには綿密な計画も必要となりますので、そう簡単にクラウドジャーニーを進めることができていないのが現状です。

クラウドへの取り組み

企業がクラウド化へ継続的に取り組むことは大事なことです。

2022年以降、オンプレミスでのシステムを使い続けることは危険であるといえるでしょう。

そのため、クラウドジャーニーを意識しなければなりません。

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SAPのクラウドジャーニーの事例

クラウドジャーニーは様々な業界で行われています。

事例もたくさん出ており、企業によってはSAPのクラウドジャーニー成功事例として自社HPに掲載をしているほどです。

そこでSAPのクラウドジャーニーの事例について見ておきましょう。

クラウドカンパニーの買収

まずはすでにクラウド化が進んでいるクラウドカンパニーを買収する事例です。

クラウドジャーニーを進めるにあたって、1からクラウド化を進めることはあまりお勧めできた方法ではありません。

クラウドカンパニーを買収して、システムやノウハウを社内に共有させることが大事です。

すでに事例が出ていますので、買収して効率化を進めていくことをおすすめします。

プラットフォームの連携

続いてはSAPクラウドプラットフォームを利用して、すでにあるオンプレミス環境上のシステムを新しいプラットフォームに連携させる事例です。

この事例を見てわかる通り、クラウドジャーニーにおいて必要な作業とは言えませんが、効率的にクラウドジャーニーを進めるのであれば推奨したい方法です。

SAPクラウドプラットフォームは1から制作する必要が無く、すでにある程度クラウド化が進んでいるプラットフォームになります。

そのプラットフォームと既存のオンプレミスシステムを連携させることで効率化などの様々なメリットを享受することができます。

IaaSへの移行

続いてはIaaSへの移行です。

IaaSへ移行する場合は、PoCを実施して1年スパンで考えておく必要があります。

2018年にはIaaSへの移行を完了している企業もありますので、クラウドジャーニーを効率的に進める方法を各企業で模索すべきでしょう。

クラウドジャーニーの移行ステップ

では実際にクラウドジャーニーの移行ステップを見ていきましょう。

移行ステップは全部で4つあり、このステップをこなすことでクラウドジャーニーが完成します。

企業の将来性の担保のためにステップ通りにクラウドジャーニーを進めていきましょう。

①計画立案・試行

まずは計画立案・試行です。
この移行ステップがクラウドジャーニーを始めるにあたって大事になりますので、決して手を抜くことなく細部まで詰めていきましょう。

移行ステップとしては、

TCO分析を通じてクラウドベンダーを比較
導入費用や運用コスト・情報を収集
デモやフリーミアム期間を通じて互換性を確かめる

となります。
これらを全てやって計画立案・試行が完了します。

②全社展開

続いての移行ステップは全社展開です。
これはトライ&エラーを繰り返しつつ、社内でクラウドを普及させていくステップになります。
一気に社内へクラウドを普及させることはできないため、

小規模実験
PoC

などのデータを参考にしつつ試験運用を開始するのが一般的です。
また、

ガイドライン
共通基盤の整備
クラウドソリューションを含めたシステムの構築
既存システムとの運用統合の確認
セキュリティ確認
コンプライアンス整備

などもこの移行ステップで進めていきます。

③本格的な移行

続いての移行ステップは本格的な移行です。

社内で「クラウド化への実施を始める」ということを宣言して、徐々に社内へクラウドを普及させていく移行ステップになります。

ここで実績やナレッジも積み重ねていき、クラウド化へ対応できる人材育成も済ませておきましょう。

また、同時進行でオンプレミス部分を徐々にシュリンクさせていくことも忘れないようにしてください。

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④クラウドの最適化

最後の移行ステップはクラウドの最適化です。
社内でクラウド化が100%進み、事業自体もクラウド化が完璧に終了した段階で行う移行ステップになります。

ここでのクラウドの最適化は、

クラウドファースト
クラウドネイティブ

と同じ意味を持ちます。
最適化を進めると同時に、

運用自動化
セキュリティの強化
クラウドにあった組織改革

も進めていきましょう。

クラウドジャーニー移行のメリット7つ

先ほどはクラウドジャーニーの移行ステップをご紹介しました。

2022年以降、クラウドジャーニーへ移行することはもはや必須と言えますが移行することによるメリットには何があるのでしょうか。

①運用保守業務の効率化

まずメリットに運用保守業務の効率化があります。

オンプレミスで事業を進めていくと、自社でのハードウェア資源がどんどん増えていきます。

運用や保守コストも馬鹿になりませんが、クラウド化が進むとこういったコストを削減・効率化することができます。

同時に、2019年4月に施行された「働き方改革法案」の対策もクラウドジャーニーで進めることが可能です。

効率化と同時に施行されている法案の対策についても進めることが可能です。

②リスク低減

続いてのメリットはリスク低減です。

TVやメディアで取り上げられているように、最近のサイバー攻撃は巧妙化しています。

普通のセキュリティでは守り切れないところがあるかもしれません。

そういったものは社内で管理するのではなく、クラウドジャーニーへ移行したほうがいいといえるでしょう。

③コストの削減

続いてのメリットはコストの削減です。

先ほどもありましたが、サイバー攻撃から守るためにはオンプレミスは選択肢から外した方が賢明と言えます。

そして、クラウドジャーニーでは毎日のようにサイバー攻撃のための対策を練っています。

クラウドジャーニーへ移行するということは、サイバー攻撃による被害を減らすことにも繋がるのです。

④TCOの削減

続いてのメリットはTCOの削減です。

TCOとは「システム総所有コスト」のことを言い、これらはなるべく削減していく方向で考えたほうがいいでしょう。
削減する場合、クラウドジャーニーが優秀です。
例えば、

ハードウェア調達
インフラ構築

などの費用がかかりませんので、TCOも削減されることになります。

⑤リソース調整が容易

続いてのメリットはリソース調整が容易であることです。

オンプレミスでは100%リソースを出さなければなりませんが、クラウドであれば必要な分だけリソースを出すことができます。

リソースを調整できるのは、コスト削減にも繋がります。

⑥立上げスピードの向上

続いてのメリットは立上げスピードの向上です。

クラウドを使ったシステムの構築は数日程度で完了します。

スタートアップ企業であればスピード感を重要視しているところが多いと思いますので、クラウドを利用すべきです。

⑦BCPの強化

続いてのメリットはBCPの強化です。

クラウドを1つではなく複数利用しておけば、

バックアップ
スタンバイ環境

などが容易になります。
BCPの強化が可能になると、社内としても恩恵を受けることが多くなります。

クラウド移行の課題

全国的に推奨されているクラウド移行ですが、まだまだ課題が山積みです。

その課題を解決すべく様々な企業が様々なサービスを提供しています。

それでもなおまだ解決できていないクラウド移行の課題についてご紹介します。

セキュリティに関する誤解

1つ目の課題はセキュリティに関する誤解です。

実はクラウド移行を担当する部署は100%クラウド化について理解をしていても、上層部が理解をしていない場合があります。

しかも、セキュリティについても理解していないこともあるので大きな課題です。

クラウド対応人材、スキル不足

2つ目の課題はクラウド対応人材、スキル不足です。

単純に社内にクラウド化に対応できる人材や、それに伴ったスキルを持っている人間がいないことが課題の1つとして挙げられます。

さらに運用保守スキルを持った人間も必要になってきますので、この課題解決は難しいといわれています。

リソースを確保

3つ目の課題はリソースを確保することです。

クラウド化が進んでいるとはいえ、まだまだ移行のリソースには課題があります。

ただこの課題についてはクラウドジャーニーが進めば、移行作業の優先順位が高まりリソース問題は解決されていきます。

社内の認識を改善すべきでしょう。

サーバー以外の対策

4つ目の課題はサーバー以外の対策です。

例えば、

開発環境の仮想化
ネットワークの仮想化

への対策が必須となってきますが、これらができないことが課題の1つとして挙げられます。
これらは外注化をするなどして対策を図っていくしかありません。

クラウドジャーニーで新たなビジネス価値を創ろう

今回はクラウドジャーニーについて見ていきました。

ここまでクラウドジャーニーが叫ばれているのは色々な移行するメリットや効率化できる部分があるからであり、そのメリットを社内で受ける必要もあります。

また、クラウドジャーニーの事例を見て自社でも導入したいと思うようになればなるべく効率化しつつクラウドジャーニーを進めていきましょう。

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