2022.04.06
フリーランスの確定申告のやり方を解説!必要な書類や手続きを知ろう!
目次
フリーランスとして活動をして、利益を出すと確定申告をしなければなりません。
しかし、フリーランスの確定申告のやり方が理解できず、なかなか手続きを前に進められない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回はフリーランスの確定申告のやり方をご紹介します。
確定申告とは
まずはフリーランスの確定申告について解説をしていきます。
フリーランスとして活動していくにあたり、フリーランスの確定申告は避けては通れない手続きとなっています。
フリーランスになれば必要不可欠な手続きになりますので、しっかりと学んでおきましょう。
フリーランスの確定申告とは、所得税を納めるために必要な手続きとなります。
年に1回だけ行いますが、計算対象期間は毎年1/1~12/31となっており、1年間で得た所得を計算して所得税額を算出します。
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所得税を納めるために必要な手続き
フリーランスとして活動をしているということは、何らかの利益が出ていることが多いです。
後にご紹介しますが、条件を満たしているフリーランスは確定申告をしなければなりません。
所得税を納めるために必要な手続きになりますので、避けては通れない手続きになるのです。
フリーランスの確定申告の種類
フリーランスの確定申告といっても、大きく分けて2種類あります。
フリーランスの皆さんはどちらで所得税を納付するのかは自己判断で構いませんが、大半は青色申告というやり方で所得税を納税しています。また、手続きのやり方なども変わってきますので1つ1つ見ていきましょう。
青色申告
まずは青色申告です
青色申告は、原則として複式簿記で帳簿をすることが最低条件となっています。
多少面倒な作業は発生しますが、最大65万円の青色申告特別控除が受けられますので節税対策にもなります。
フリーランスの確定申告をする場合、ほとんどの人は青色申告で納税をしています。
白色申告
続いては、白色申告です。
白色申告は青色申告と異なり、簡易帳簿でOKとなっています。
比較的楽な帳簿方法にはなりますが、青色申告特別控除を受けることができませんので節税対策をすることができません。
楽に納税したい方は白色申告で納税してもいいですが、節税対策をする場合は白色申告はおすすめできません。
フリーランスで確定申告が必要なケース
フリーランスになったら確定申告をしなければならないというイメージがついていますが、実はそうではありません。
フリーランスで確定申告が必要なケースがあり、逆に納税をしなくてもいいケースも存在します。
では、フリーランスで確定申告が必要なケースを見ていきましょう。
事業利益が発生している
まずはフリーランスとして事業利益が発生している場合です。
フリーランスとして事業利益が出ているかどうかを判断するには、
事業収入-必要経費=事業所得
事業所得-所得控除(基礎控除など)=課税所得額
課税所得額×所得税率-控除額=所得税額
所得税額-税額控除額=納付すべき所得税額
で所得税額を算出します。
もし事業利益が年間48万円以下の場合、基礎控除の額を下回ることになりますのでフリーランスの確定申告をする必要はありません。
本業以外でアルバイトをしている
アルバイトをしながら、本業をすることもありますがこの場合はフリーランスの確定申告をしなければならないケースが多いです。
給与を1箇所から受けている場合は、本業を加味した所得の合計が年間20万円を超えるとフリーランスの確定申告をしなければなりません。
給与を2箇所以上で受けている場合は、
年末調整されない給与収入
本業
の2つを合算して年間所得が20万円になるかどうかを計算してみましょう。
もし20万円を超える場合は、フリーランスの確定申告をしなければなりません。
本業以外で株式や不動産投資をしている
続いては、本業以外で株式や不動産投資をしている場合です。
資産形成などを目的とした、
株式投資
投資信託
公社債の取引
などを行っている場合は、利子を得ていることが多いです。
その利子は利益になりますので、フリーランスの確定申告をしなければなりません。
ただ、
源泉徴収アリの特定口座を利用している
NISAや積み立てNISAなどを利用している
確定申告不要制度を利用している
などの場合は、フリーランスの確定申告をする必要がありません。
フリーランスで確定申告が不要なケース
では一方で、フリーランスで確定申告が不要なケースも存在することを解説していきます。
フリーランスで確定申告が不要なケースにはどんなものがあるのでしょうか。
事業で利益がほとんど発生していない
まずは、事業で利益がほとんど発生していないケースです。
フリーランスの確定申告をしなければならないのは、年間所得が20万円を超えている場合ですのでそれ以下の場合は、フリーランスの確定申告をしなくてもよくなります。
事業が赤字
続いては、事業が赤字の場合です。
フリーランスの確定申告はあくまで利益が出て、所得税が発生する場合にのみ必要な手続きになりますので赤字の場合はフリーランスの確定申告をしなくてもOKです。
【青色申告】フリーランスの確定申告のやり方
では今回は青色申告を例にして、フリーランスの確定申告のやり方をご紹介します。
書類などが必要になってきますが、順番に揃えていけばそこまで面倒な作業ではありません。
ではフリーランスの確定申告のやり方を見ていきましょう。
確定申告に必要な書類を把握
まずは、フリーランスの確定申告に必要な書類を把握しましょう。
フリーランスの確定申告にはレシートや請求書などが必要になり、それぞれデータとして持ってくる必要があります。
書類として残している場合は、いったん全て引っ張り出して書類を整理してください。
最近では電子データとして残していることが多いため、会計ソフトなどの中で整理することが多くなってきています。
いまだに書類文化が残っている場合は、必要最低限の書類だけでもいいので集めておきましょう。
青色申告決算書
フリーランスの確定申告に必要な書類の1つに「青色申告決算書」があります。
青色申告決算書は青色申告で申請をする場合に必須の書類となっており、節税をするためにも必要な書類になっていますので必ず準備するようにしてください。
確定申告書B
確定申告書Bは、
第一表
第二表
の2つがありますが、両方揃えておきましょう。
ちなみに、確定申告書Bの他に確定申告書Aもありますが青色申告をする場合は「B」しか使えないことになっていますので、全員確定申告書Bで手続きを進めます。
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青色申告に日々の帳簿をつける
続いては、青色申告に日々の帳簿をつけましょう。
フリーランスの確定申告の時期になって一気に帳簿を付けだすフリーランスも多いですが、これはおすすめできません。
毎日、仕事の終わりに帳簿を付ける癖は付けておいて、フリーランスの確定申告の際にはスムーズに手続きを進められるようにしておくべきでしょう。
確定申告書を提出する
最後に、確定申告書を提出しましょう。
申告に必要な書類と確定申告書を合わせて提出しますが、期限は翌年2月16日~3月15日となっています。
提出方法は、
税務署の窓口
郵送
電子申告(e-tax)
などがあります。
フリーランスの節税のコツ
フリーランスとして納税額はなるべく減らしたいものです。
節税対策をしっかり講じることで納税額は減らすことができますが、具体的にどのようにすればいいのかがわからない方も多いのではないでしょうか。
では、フリーランスの節税のコツについてご紹介します。
青色申告を選択
まずは青色申告を選択しましょう。
青色申告を選択すれば、最大65万円の青色申告特別控除を受けることができますので節税対策としてはばっちりです。
ただ、毎日の作業が大変になる難点もありますが節税ができるという努力は報われますのでなるべく青色申告をすることをおすすめします。
経費にできるものは全て経費申請する
続いては、経費にできるものは全て経費申請することです。
経費にできるかどうかは人によって判断がまばらになってしまうこともありますが、一通り経費として申請してみましょう。
税務署の方で経費にできるかどうかは判断をしますが、「え、こんなものまで?」と思うような費用が経費として計上されることもあります。
毎日の整理と定期的な記帳を忘れずに!
フリーランスの確定申告には、様々な書類が必要になります。
その書類は年末に一気に揃えることができず、毎日コツコツと収集しておく必要があります。
記帳も毎日コツコツやっていくことで、年末に確定申告をするためにバタバタしなくても良くなるのです。
確定申告のやり方もしっかりとマスターして、やり方に悩むことが無いようにしておくべきです。
毎日の整理と定期的な記帳を忘れずに行いましょう。