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2022.04.25

アセスメントサービスとは?手順や評価ランクなど移行時の注意点も解説!

目次

皆さんはアセスメントサービスという言葉をご存知でしょうか?
企業においては、このアセスメントサービスの仕組みを理解することが目標を達成することや、課題の解決につながります。
本記事では、アセスメントサービスの手順や評価についても解説していきますのでぜひ、ご覧ください。

アセスメントサービスとは

そもそもアセスメントサービスというのは、現時点で企業において導入している管理システムの状態や課題を洗い出して、今後のシステムの方向性やと企業において達成しなければならない目標との誤差を正確に診断することを指します。

そんな診断結果をもとにクライアントに合った解決策を提案しその手順を示すというのが、アセスメントサービスの役割です。

改善提案サービス

アセスメントサービスにおける改善提案サービスというのはその名の通り、アセスメントサービスによって洗い出した問題点を解決するための改善策を提案するサービスになります。

クライアントに対してヒアリングや提案をおこないまずは、おおまかな手順のテンプレートを作成、それからさらに細かな分析に移行して試算を繰り返していき、最終的に企業のシステムや業務が改善していくように努めていきます。

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評価方法

アセスメントサービスには下記の2つの評価方法が存在しています。
セルフアセスメント
外部アセスメント
こちらでは、それぞれの評価方法がどのようになっているのか詳しく見ていきます。

セルフアセスメント

セルフアセスメントというのはその名の通り、外部機関に依頼する第三者が評価をおこなうのではなく実際に業務に携わる人、つまり、企業自身が自分たちがおこなっている業務内容を評価するというものになります。

企業自身で評価をおこなうことによって試算もしやすくなり、より問題点を把握しやすいというメリットもあります。

外部アセスメント

反対に外部アセスメントというのは、企業における適切なシステムというものを外部機関などの第三者に依頼してさまざまな規準や項目、手順によって評価をおこなっていく方法になります。

セルフアセスメントにもメリットはありますが、外部アセスメントをおこなうことによって外部ならでは規準で評価をおこなってもらうことができるため、セルフアセスメントでは見い出すことのできない問題点を見つけることもできます。

アセスメント規準

ここまで紹介してきたアセスメントサービスには、きちんとした規準が設けられていて、その規準には下記のような種類の規準が存在しています。
品質マネジメント
環境マネジメント
こちらでは、上記2つの規準について詳しく見ていきます。

品質マネジメント

品質マネジメントにはJISTRQ0006 QMS自己評価や、日本経営品質賞アセスメント規準などが定められています。

なお、前者のISTRQ0006に関しては次世代の規準であるISO9004を達成することを目指して考案された規準で、ISOの延長線上によって評価することが可能となっています。

環境マネジメント

環境マネジメントには、ISO14032 環境パフォーマンス評価という規準が存在しています。

こちらの評価規準はおもに製造業などにおいてこの規準をもとに日本機械工業連合会が作成した環境パフォーマンスチェックリストの規準に従うというのが基本となっています。

SAP S/4HANA移行アセスメントサービス

こちらのSAP S/4HANA移行アセスメントサービスは、SAP S/4HANAのツールによって試算をおこなった実行結果に基づいて、システムコンバージョンのための計画案を提示して実際にそれを支援するためのサービスとなります。

システムコンバージョンの手順

そんなSAP S/4HANA移行アセスメントサービスには、システムコンバージョンのためのいくつかの手順が存在しています。

こちらでは、そんなシステムコンバージョンの手順について詳しく見ていきます。

準備フェーズ

こちらの準備フェーズでは、Maintenance PlannerにおけるAdd-onコンポーネントやビジネスファンクションを使って、SAP S/4HANAでの適合可否のチェックをおこないます。

SUMにて使用するスタックファイルについても作成することになりますので、こちらの準備フェーズはシステムコンバージョンの手順のなかでも必須のものとなります。

さらにSimplification Item-Checkでは、現時点での企業のシステムをコンバージョンした場合の影響範囲についても事前に調査をおこないます。

この調査によってSimplification Itemとの関連性のチェックと、整合性や問題点の有無をチェックします。

なお、こちらの整合性チェックによって問題点を解決しているということが後述するSUMでの注意点となっています。

またCustom Code Migrationでは、カスタマー追加開発をSimplification Listと照らし合わせて問題点の修正箇所を洗い出します。

それにより、不要になったものや使用頻度も低いカスタマ開発を消去するということも検討していきます。

コンバージョン(SUM)

こちらのコンバージョン(SUM)の手順では、テクニカルコンバージョンを

Software Update Manager (SUM)でおこなうことになります。

自動化されたコンバージョンプロセスをおこない、対象となるシステムをSAP S/4HANA化していくという作業です。

ソフトウェアがSAP ERPからSAP S/4HANAとなり、SAP S/4HANAのデータ構造に合わせた変換作業もおこなわれます。

なお、ロジスティクスデータ変換はこちらの手順でおこなわれることになります。

また、SAP ERPのデータベースがSAP/HANAでない場合は、SAP HANAへのDB Migrationが必要です。

SUM with DMO(Database Migration Option)を使用すると、SAP HANA化とSAP S/4HANA化を一連の手順としておこなうことができます。

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後処理

こちらの後処理の手順は、システムアプリケーションにおける全体の仕上げの処理をおこなうことになります。

会計データの変換作業やロジスティックスマスターの登録や設定については、こちらの後処理の手順でおこなうことになります。

アセスメントサービスを受け終えたら

それでは実際に、アセスメントサービスを受け終わった企業が実行していくべき手順にはどのようなものがあるのでしょうか?

S/4HANAへの移行企画書を作成

アセスメントサービスが終了したらまず、S/4HANAへの移行企画書を作成をおこないます。

実際に企業の経営陣に対して提案をおこない、承認されれば本格的な移行作業が始まることになります。

体制の構築や移行ベンダーの選定

それらが終わると続いて、体制の構築や移行ベンダーの選定の手順に入ります。

ベンダーが提供するアセスメントに関してはベンダー各社で方法が異なります。

SAP ERPの内部システムだけを管理して周辺システムについては対象外という場合や、単に調査だけで業務改善の評価まではおこなわないというケースまでさまざまです。

SAP S/4HANAへの移行ノウハウや実績についてもベンダーによって差があるため、アセスメントサービスを検討する際には移行作業まで考慮して選定をおこなったほうがいいでしょう。

アセスメントサービスの注意点

ここまではアセスメントサービスの具体的な内容や手順についてお話してきましたが、このアセスメントサービスにおいて注意点は存在しているのでしょうか?

制約によりシステムコンバージョンできないことも

アセスメントサービスにおいては昨今のグローバルインスタンスの統合や、新業務プロセスの策定などの制約によって、システムコンバージョンができない可能性があるということが注意点として挙げられます。

仮に既存のSAP・ERPシステムに何も問題がなかったとしても、これらの制約によってシステムコンバージョンができないこともあるということが注意点として叫ばれています。

コストの試算のためにアセスメントサービスは重要!

企業におけるコストを正確に試算するためには、アセスメントサービスの実施が非常に重要なものとなります。

確かにアセスメントサービスには規準や注意点もいくつかありますが、安心・安全なシステム移行をおこなうためにもぜひ、アセスメントサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか?

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