2022.04.28
2層ERPとは?活用のメリットやグローバル化の影響を知ろう!
目次
2層ERPは本社稼働しているERPの他にERPをサブで導入することを言います。
グローバル展開を考えている企業や、すでにグローバル展開を開始している企業は2層ERPの導入は必須と言えるでしょう。
そこで今回は2層ERPについて解説します。
2層ERPについて解説
本社と別拠点で活動している企業のERPシステムが全く一緒という企業が多いようです。
しかし、行なっている事業内容が別なのにERPシステムが一緒というのはおかしな話であり効率化すべき箇所になります。
今回は2層ERPについて解説をしていきます。
2層ERPとは
まずは2層ERPについて理解を深めていきましょう。
2層ERPとは、国際企業や全国へ展開をしている企業で、コアERPと2層ERPに分けて二段階で導入することをいいます。
ERPシステムは1つである必要はなく、事業内容や企業によってERPシステムを変更しても問題はありません。
コアERP
2層ERPを理解するにはコアERPを理解する必要があります。
コアERPとはなんなのでしょうか。
グローバル企業の本社
コアERPとはグローバル企業の本社に該当します。
「コア」という言葉があるように、サブ企業が運営できているのもこの本社のおかげです。
グローバル展開をしている大元の会社のERPシステムのことをコアERPと呼びます。
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サブERP
続いては、サブERPです。
サブERPは「コアERP」とどのような違いがあるのでしょうか。
グローバル企業の海外拠点
サブERPとは、グローバル企業の海外拠点が導入しているERPシステムのことを言います。
先ほどの「コア」とは別に「サブ」という名前が当てられていることから理解できる人も多いのではないでしょうか。
サブERPもコアERPと同じくらい大切な用語です。
海外との要件の違い
2層ERPを導入すると、国内と海外で要件が異なるようになります。
ただそれに対応できるように多種多様なパッケージが販売されており、2層ERPを導入しても運用自体には問題がないようにされています。
グローバル企業がどのERPシステムを導入しても支障が出ないように2層ERPは考えられているのです。
旧ERPの課題
2層ERPが登場するまでは、様々なERPシステムに関する課題点がありました。
どのような課題があったのでしょうか。
業務効率の低下
代表的な課題が業務効率の低下です。
2層ERPが登場するまではグローバル展開をしている企業が導入しているERPは同じものが多くありました。
しかし、事業内容が異なっているのにERPシステムが同じだと業務改善化に繋がりません。
この課題がありましたので、2層ERPが登場したというわけです。
企業成長に伴うERPのニーズ
今までのERPシステムの課題を解決するために誕生した2層ERP。
そんな2層ERPが誕生するまでに至った企業成長に伴うERPのニーズというのはどこにあったのでしょうか。
リアルタイム性
まずは、リアルタイム性です。
グローバル展開を行う上で、企業が重視すべきポイントは経営判断の迅速さです。
事業内容が固定のままだと利益を長く生み出すことができませんので、2層ERPを導入して経営判断のリアルタイム性を高める必要がありました。
ガバナンス
次は、ガバナンスです。
リアルタイム性と同じくらい大事なことなのですが、ガバナンスは2層ERPによりニーズを確保することに成功しています。
コンプライアンス
次は、コンプライアンスです。
2層ERPが誕生した理由の1つにコンプライアンスがありますが、企業においてコンプライアンスは非常に大切です。
特に今の時代にコンプライアンスが確立されていない企業はないでしょう。
2層ERPのメリット
ここまで2層ERPについてみていきました。
では2層ERPがここまで導入される理由としてどのようなメリットがあるのかを解説します。
グループ全体の最適化
まずメリットは、グループ全体の最適化です。
企業活動の多角化やグローバル展開を考える上で、ERPシステムを柔軟に変更させることは必要不可欠と言えるでしょう。
2層ERPを導入すればそれぞれの企業で別のERPを導入することができるようになりますので、大きなメリットと言えるでしょう。
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コアERPとの連携
次のメリットは、コアERPとの連携です。
グローバル展開を行うことができているのは全てコア企業のおかげであり、コアERPがなければ今のグローバル展開はないに等しいでしょう。
そのコアERPとサブERPを連携させることができているのは2層ERPのおかげです。
経営リスクの軽減
次のメリットは、経営リスクの軽減です。
2層ERPが導入されると、事業内容にあったERPシステムを導入することができるようになります。
それはつまり経営リスクを軽減できていることに他なりません。
企業の命運を握っている経営方針などを的確に決めることができるのは、2層ERPのメリットではないでしょうか。
低コストで導入可能
次のメリットは、低コストで導入可能なことです。
2層ERPは一括パッケージではなく、月額利用料制になっていますので比較的低コストで導入することができます。
もしその2層ERPが合わない場合は解約をすればいいだけの話ですし、一括で購入するよりも圧倒的にコストカットにつながります。
コストカットに励んでいる企業にとってはメリットになり得ます。
2層ERPの活用事例
さて、2層ERPのメリットや利便性が理解できたと思います。
ではここからは2層ERPの活用事例を見てさらに2層ERPについて理解を深めていきましょう。
外部連携機能
まず活用事例は外部連携機能です。
2層ERPは違うERP同士を連携させる機能があり、この機能がかなり重要なポジションを担っています。
ERPシステムはそれ単体では効果を発揮することができません。
2層ERPを利用してERP同士を繋げる必要がありますので、この活用事例を見て2層ERPの使い方を改めて見ましょう。
リソース管理
次の活用事例は、リソース管理です。
リソース管理の活用事例は数多く報告されていますが、2層ERPを導入することでリソースを管理することが容易になります。
同じERPシステムを導入しなくてもマネジメントが簡単になりますので、結果的にコストカットにもつながります。
業態に合ったパッケージ
次の活用事例は、業態に合ったパッケージです。
今までのERPは一つの企業に対して一つのパッケージでしたが、2層ERPが登場したことにより業態にあったパッケージを導入することができるようになりました。
事業内容がバラバラな企業でも、2層ERPを導入すればそれぞれの事業内容に適したERPを導入することができるようになるということです。
2層ERPで複数拠点のデータを管理しよう
今回は2層ERPの課題や活用事例についてみていきました。
2層ERPを導入することで複数拠点のデータを管理することができるようになります。
これは今までの企業が課題としていた複数運用ができないことをうまく解決していますので、今後こういった課題に悩まされることはなくなります。
今までは一つのERPのみで運用していた企業も、2層ERPを導入することで業務改善化に繋がることは間違いありません。
活用事例を見て2層ERPの導入を検討してください。