2021.11.24
SAPフリーランスの年収とは?案件の相場や種類・キャリアについて解説!
目次
SAPコンサルタントとはSAPで企業の経営課題を解決するコンサルタントのことです。SAPコンサルタントの年収は、1000万円を超える高収入が可能です。この記事では、SAPコンサルタントの案件の相場や種類から、キャリアについて説明します。
SAPコンサルタントの仕事内容
SAPコンサルタントの役割は、SAPを最適にカスタマイズすることで、企業の経営課題や業務課題を解決することです。そのため、企業の課題を深く分析する必要があります。
SAPコンサルタントの仕事内容は、細かく分類して4つに分かれます。
- アプリケーションコンサルタント:SAPの最適な業務設計を行う
- テクノロジーコンサルタント:インフラ関連のコンサルタント
- ABAPエンジニア: SAPの開発言語であるABAPを用いてアドオン開発を行う
- PM・PMO:プロジェクト計画の策定・進捗の管理を行う
SAPフリーランスの年収相場
それではSAPフリーランスはどのくらいの収入があるのでしょうか。SAPフリーランスの収入は案件数で決まります。ここでは、「SAPジャパンに所属するSAPコンサルタント」の年収相場と「フリーランスとして活躍するSAPコンサルタント」の年収相場について解説します。
SAPエンジニアの単価相場は?SAP案件の動向や今後も確認!
SAPジャパンに所属するSAPコンサルタントの年収
まず、基準としてSAPジャパンに所属するSAPコンサルタントの年収を紹介します。SAPコンサルタントの年収は、1050万円から1300万円程度です。SAPジャパンは能力重視の報酬制度であり、「他者に負けない給与」を謳っている通り、その平均年収は高額です。
(「情報・通信業界の年収ランキング」を発表、1位はSAPジャパンの平均1028万円―グローバルウェイ)
フリーランスとして活動するSAPコンサルタントの年収
フリーランスとして活動するSAPコンサルタントの年収は、500万円から1500万円です。プロジェクトマネージャのスキルがある方で900万円程度、専門分野の知識がある方で1200万円程度です。
SAPフリーランスの案件相場
SAPフリーランスの案件相場は、求人を調べると月収60万円から160万円までと案件により様々です。では一般的な相場はどの程度なのでしょうか。参考に、SAP案件の経験年別の月額相場単価を記載します。(フリーランススタート事務局調べ)
- SAP経験1年未満: 40万円〜50万円/月
- SAP経験1年: 60万円〜70万円/月
- SAP経験2年: 65万円〜75万円/月
- SAP経験3年: 75万円〜90万円/月
- SAP経験4年: 85万円〜100万円/月
- SAP経験5年以上: 90万円〜205万円/月
ここでは、「SAPコンサルタントの月額単価報酬」と「SAPエンジニアの月額単価報酬」について説明します。詳しく見てみましょう。
SAPコンサルタントの月額単価相場
SAPコンサルタントの月額単価相場は、40万円から始まり経験年数によって100万円以上に上がります。これは経験年数によって専門的なスキルが身につき、キャリアアップするからでしょう。さらにプロジェクトマネージメントができれば単価は400万円以上になる可能性もあります。
もし自分の単価が相場より低いと感じる場合は、自身のスキルに合わせて単価の相談をすることも大事です。
高単価の案件は、「プロジェクトマネジメントの経験があるかどうか」「SAPの中でもニーズが高いバージョンやモジュールの知識があるか」「上流から下流までの業務知識があるか」が問われる傾向にあります。特にマネジメントに関しては、常に人材が足りないため経験があると高単価案件を獲得しやすいでしょう。
高単価の案件の獲得方法については、後ほど説明します。
SAPエンジニアの月額単価相場
SAPエンジニアの月額単価相場は、40万円から50万円でしょう。理由は、まだSAPコンサルタントでないため、SAPエンジニアとしての仕事内容はSAPのアドオン開発やインフラを担当するからです。経験を積んでキャリアアップすると、SAPコンサルタントと同様の相場となるでしょう。
SAPフリーランスの案件獲得方法
SAPフリーランスはどのようにして案件を獲得しているのでしょうか。ここでは、SAPフリーランスの案件獲得方法を3つ紹介します。フリーランスとして活動するときの案件獲得に役立ててください。
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前職ベンダからの案件獲得
前職がコンサルティングファームや大手SIerだとすると、前職で信頼関係を築いていると、正社員だった雇用形態を業務委託に切り替えることで前職ベンダから案件を獲得できる可能性があります。その場合、仲介として転職エージェントを挟まないため高単価で案件を獲得できます。
自分で営業活動をする必要がないため、この方法がベストプラクティスでしょう。このようにメリットがあるため、フリーランスになる前から在籍している会社で周囲とのコミュニケーションには気を払い、良い関係を保つが大事です。
エージェント利用による案件獲得
フリーランスのエージェントを活用して案件を獲得することも重要です。仲介料が発生するため、単価は少し劣るかもしれませんが自分で営業活動をする必要もなく、サポートも厚いため安心です。その反面、アサインされるプロジェクトによっては労働環境が悪かったりメンバーと合わなかったり、プロジェクトを自分で選べないデメリットもあります。
SNSを通じての案件獲得
SNSを通じての案件獲得方法もあります。ブログやSNSで有用な情報を発信し続けることが重要です。継続してSAPに関する有用な情報を発信し続けることで、閲覧する人やフォローする人も増え、そこから案件を獲得できる可能性があります。
フリーランスにとって情報発信は有効です。自分で案件を探すときにも媒体をアピールすることで円滑に進めることができるかもしれません。
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フリーランスコンサルタントが年収を上げるために
SAPのフリーランスコンサルタントが年収を上げるためには何が必要なのでしょうか。ここでは、フリーランスコンサルタントが年収を上げるために必要なことを3つ紹介します。
SAP認定コンサルタントの資格を取得
SAP認定コンサルタントの資格を取得することは、SAPフリーランスコンサルタントの年収を上げるために有効です。案件によっては、資格がなければ獲得できない案件もあります。
SAPコンサルタント認定資格は3つに分かれており、それぞれ証明できるスキルが違います。
- アプリケーションコンサルタント:業務系システムの知識を有することを証明する資格
- デベロップメントコンサルタント:プログラマー向けの資格
- テクノロジーコンサルタント:インフラエンジニア向けの資格
また資格を取得することで、名刺に記載することもできます。受験するときは最新のバージョンの資格を取得しましょう。
マネージャーへのキャリアアップを目指す
年収を上げるためにはマネージャーへのキャリアアップを目指すことも良いでしょう。具体的な方法は、コンサルティングファームや大手SIerでチームリーダーやプロジェクトマネージャ、PMOの経験を積むことです。フリーランスは主に過去の経験が見られます。ベンダやコンサルティングファームに在籍している間にリーダー経験のキャリアを積んでおきましょう。
英語力の上達
SAPコンサルタントの年収を上げるためには英語力の上達も重要です。SAPはグローバルに展開されているため、チームメンバーと英語でコミュニケーションが取れると有利になります。また国内案件にしても海外にオフショアで開発を依頼する場合に、円滑に進めることができるでしょう。
最低限のコミュニケーションが取れるくらいにはスキルを上げておきましょう。
SAPフリーランスの案件相場は高単価!
SAPフリーランスの案件相場は高単価です。SAP認定コンサルタントの資格やマネジメントスキル、英語力を身に着けることで、さらに高額な案件も獲得できるでしょう。また、最新のモジュールの知識や業務知識も頭に入れておくべきです。
マネージャーへとキャリアアップするには前職から準備が必要です。必要なキャリアを築いて、ぜひ高単価案件を獲得するSAPコンサルタントを目指しましょう。