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2022.02.20

SAPコンサルとして独立するには?必要な経験や得られる年収相場も!

目次

SAPコンサルタントとして独立するために必要なことは何でしょうか。この記事では、SAPコンサルタントとして独立するために必要な経験や、年収と単価、独立するメリットとデメリットを解説します。SAPコンサルタントとして独立したキャリアを考えている人は参考にしてください。

SAPコンサルタントとは

SAPコンサルタントとは、SAP導入に際して導入前のヒアリングから業務分析、改善提案や、要件定義、設計、開発、テストなど一連の流れを行うコンサルタントです。SAPエンジニアとして、またはSAPコンサルタントとして勤務している場合、いつかは独立したいと思っている方もいるでしょう。この記事では、SAPコンサルタントとして独立するために必要なことや、独立した場合の年収や単価、独立するメリット・デメリットを解説します。

SAPコンサルタントの仕事内容

独立してSAPコンサルタントとして働く場合、仕事内容に変化はあるのでしょうか。ここでは、コンサルティングファームで働く場合と独立してフリーランスで働く場合の仕事内容を詳しく説明します。

コンサルファームで働く場合

コンサルティングファームでSAPコンサルタントとして働く場合の仕事内容は、SAP導入を通して、クライアント企業の業務改善や経営の効率化を支援することです。SAPコンサルタントの具体的な業務内容は、クライアントへのヒアリング・クライアント企業の業務分析、改善提案、どのような機能を開発するかの要件定義、開発やテスト、運用のマネジメントを行います。

独立してフリーランスで働く場合

フリーランスのSAPコンサルタントは、コンサルティングファームの中のプロジェクトに業務委託として入ることになります。そのため、独立後の基本的な仕事内容はコンサルティングファームと変わりはありません。

ただし、残業があまりなかったり、社内での煩雑な事務業務や社内行事がないため、SAPコンサルタントとして独立すると自由な働き方ができます。

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フリーランスになった場合の年収/単価

それでは、SAPコンサルタントとしてフリーランスになった場合の年収や単価を詳しく見てみましょう。独立後は案件ごとに月の単価が決まっているため、月単価で説明します。

SAP案件が未経験の場合

SAP案件が未経験の場合は、SAPコンサルタントとして受けられる案件自体ありません。フリーランス向けのSAP案件は、SAP経験者としてキャリアを積んだ人のみが業務できる内容になっているからです。

ただし、他ERPサービスの導入経験があったり、プロジェクトマネージャ、PMOの経験がある場合は、独立後にSAP案件を受け持つことも可能です。その代わり、SAPコンサルタントとして案件に参加してもSAPの知識を有していないため、月単価の相場は100万円から120万円と低くなります。

1年間以上の経験がある場合

1年以上のSAPコンサルタントのキャリアや経験があって独立した場合は、月単価130万円から200万円程度になります。

中小企業への導入経験や、SAPでもあまり必要とされない分野への導入経験を有している場合も、独立後はSAPにおけるマネジメント経験とみなされ同じくらいの単価になります。

また、一般的に開発案件より運用保守案件の方が単価は低くなりますが、SAPコンサルタントの案件の場、運用保守のみの場合でも月単価120万円程度と考えて問題ないでしょう。

PM等の経験がある場合

独立前にプロジェクトマネジメント(PM)のキャリアや経験を有しているSAPコンサルタントの場合は、月単価300万円から400万円の高単価が可能です。他にも、需要が多いバージョンやモジュールの知識を有していたり、上流から下流までの業務を行える場合はこのような単価になります。

ただし、SAPコンサルタントのキャリアや経験はあっても企業での勤務年数が少ない間にフリーランスに転身すると、この金額は難しいです。企業に勤めている間にPM経験を積めないからです。この場合、案件のPMにはファームの在籍者がなることになります。SAPコンサルタントでもフリーランスとなって独立してからPMとしてプロジェクトに参加したい場合は、企業やコンサルティングファームに在籍しているうちにPM経験のキャリアを積んでおきましょう。

フリーランスのSAPコンサルタントは、勤務時の経験がないと高収入は期待できません。そのため、企業やコンサルティングファームに勤務時から高単価な案件や需要の高い案件を意識して参画し、キャリアや経験を積むようにしましょう。

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SAPコンサルタントとして独立するメリット

ここでは、SAPコンサルタントとして独立するメリットを説明します。

フリーランスとして独立しやすい

SAPコンサルタントは、独立してからも継続して案件が獲得しやすくなっています。なぜかというと、SAPの需要が増しているのに対して慢性的に人手が不足しているからです。加えて、2027年問題があるため、新しいバージョンの知識がある場合は引く手数多でしょう。

さらに、SAPコンサルタントのフリーランス向けの案件は、企業でのSAP向け案件やSAP以外のフリーランス向け案件と比べると高単価であり年収アップが見込まれます。特に2027年問題に対応できる人材は、単価500万円以上も可能です。2027年問題に対応できるスキルがある場合は、ぜひ独立してフリーランスになることを視野に入れましょう。

関心がある案件を選べる

自分の関心がある分野のSAP案件を選べるのもメリットです。企業で勤務しているSAPコンサルタントの場合は、自分が参画するSAP案件は選べませんが、フリーランスであれば自分で案件を選べます。「単価」や「手がける分野」など自分が重視する項目を自由に選んで、関心のある案件を選択できることがメリットです。

SAPコンサルタントとして独立するデメリット

それでは、フリーランスのSAPコンサルタントとして独立するデメリットには何があるのでしょうか。ここでは、独立するデメリットを詳しく説明します。

案件の獲得に苦労することも

いくらSAPコンサルタントが売り手市場だからといっても、希望の案件を獲得できず苦労することもあります。特に大手企業との関係がある場合でも、大手企業は個人との直接取引を禁止している場合も多いため、人脈に頼った案件獲得は難しい場合もあります。スキルや経験次第では独立後は案件獲得待ちになる可能性があります。

また、今までに経験がない分野のSAP案件に携わることも難しいでしょう。フリーランスとして独立前の経験スキルが重要になります。

収入が不安定になりやすい

もう一つのデメリットは、独立すると収入が不安定になりやすいことです。案件を一つしか持っていない場合、その案件でトラブルが起こり終了した際に収入が途絶えてしまいます。そのようなことにならないように、SAPコンサルタントとして独立するなら継続して複数の案件を持った方が良いでしょう。

また、独立すると社会的な信用も失ってしまうこともデメリットです。しばらくは年収がダウンし、ローンを組んだり銀行から融資を受けたり、賃貸契約を結ぶことが難しいかもしれません。年収に関する重要な契約事項は、会社に勤務している間に済ませておいた方が良いでしょう。

SAPコンサルタントとして独立する前にすべきこと

SAPコンサルタントとして独立することは、リスクも伴うことを説明しました。しかし、独立前に準備をしておけば心配する必要はありません。ここでは、独立する前にすべきことを2つ、説明します。

1年間無収入でも生きられる資金

1年間は無収入でも生きられる資金を準備しましょう。

独立の後しばらくは社会的な信頼がないため、SAP案件の獲得も不安定になりがちです。安定した収入が見込めず、年収もダウンします。独立のための資金を準備していても案件を獲得する前になくなってしまうこともあるかもしれません。そこで資金が尽き、会社員に戻ってしまっては元も子もないでしょう。

また、フリーランスと言えども、スキルアップのための講習やセミナーは惜しまずに受けたいものです。フリーランスのSAPコンサルタントとして独立して成功するかどうかは新しい情報の取得にかかっています。セミナーや自己投資の金額も加味して、少なくとも1年間は生活できる資金を準備しておきましょう。

独立する目的を明確に

独立前に、目的を明確にしておきましょう。

SAPコンサルタントとして独立直後は、新しいことに直面し騒がしく日々がすぎていくでしょう。やっと落ち着いて余裕が出る頃には、自分の理想としていた生活やSAPコンサルタントとしてのキャリアとはかけ離れている可能性があります。そうならないためにも、独立する目的は明確にして常に頭に置いて行動しましょう。張り紙や付箋をしておいても良いでしょう。普段から頭に入れておくことで、理想の生活にも近づきます。

また、以下のような人はフリーランスとして理想のSAPコンサルタント像に近づくことが難しいことがあります。

・転職動機を環境や人間関係を理由にし、他者のせいにしている

・自分が何がしたいのかわかっていない

自分を振り返り、ポジティブに理想とするフリーランス像に近づくよう努力しましょう。

キャリアチェンジは若手の方が有利に働くことも!

SAPコンサルタントとして独立するために、必要な経験や得られる年収・単価を紹介しました。フリーランスのSAPコンサルタントになるためには、独立前のスキルや経験が重要です。

また、キャリアチェンジは若手の方がポテンシャルがあるため、有利に働く可能性もあります。会社に勤務している間に、SAPコンサルタントの中でも需要が高いスキルや経験などのキャリアを身につけて独立に有利になるようにしておきましょう。

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