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2022.02.28

ABAP案件をフリーランスが獲得するには?案件の種類や単価も解説!

目次

ABAP案件に関して今後の将来性や、需要などさまざまな観点において気になっている方は多いのではないでしょうか?

本記事では、ABAP案件をフリーランスの方が獲得するための知識、案件の種類や単価について解説していきますので最後までぜひ、ご覧ください。

ABAP案件に関する疑問を解説

ABAPは、SAPシステムにおける開発限定で使用される独自のプログラミング言語になります。

2025年にSAP製品のサポート終了が決定しているのにも関わらず、SAPの案件は増え続けているというのが現状です。

そのため、ABAPエンジニアの需要が急激に高まっています。

ABAPとは

ABAP(Advanced Business Application Programming)は、アドバンスドビジネスアプリケーションプログラミングの略称でアバップといいます。

こちらでは、このABAPという言語が実際にはどのような言語なのか内容について解説していきます。

SAP開発用の独自言語

冒頭でもお話した通り、ABAPはSAPシステムにおける開発限定で使用される独自のプログラミング言語です。

SAPだけに特化している言語になるので、Javaなどのようなプログラミング言語と比べると、あまり有名ではありません。

もともとABAPは構造型プログラミング言語でしたが、拡張化されてJava言語等と同じオブジェクト指向型言語となりました。

ABAPを使用することのできるエンジニアは、まだまだ少ないですが案件自体は増加しており、需要は確実に高まっています。

そのため、ABAPを学習するのであれば今がチャンスと言えるでしょう。ABAPは初心者でも比較的、学習しやすいプログラミング言語となっており、ハードルも低いです。

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ABAPの基本

ABAPの命令文は半角ローマ字、大文字と小文字は同一視となっていて、リテラル中のみ日本語を使用することができる仕様となっています。

実際に記述をおこなう際はキーワードで開始し単語は半角スペース区切り、最後はピリオドで終了させるようにしましょう。

同じキーワードによる命令文が続くような場合には、チェーン命令を使うことによって1つの文にまとめることも可能です。

ABAPは、一連のプログラミングの流れがある程度、決められています。基本的なルールさえおさえてしまえば、あとは自由にプログラムを記述できるようになっています。

ABAPの種類

ここまではABAPの基本や内容について紹介してきましたが、ここからはABAPのおもな種類について解説していきます。
ABAPはプログラムごとに下記の3つの種類にわかれています。
・レポート
・パッチインプット
・Dynpro
それでは各種類について、1つずつ詳しくみていきましょう。

レポート

ABAPにおけるレポートプログラムは、おもにデータの出力を目的としています。データを取得して、一覧で表示できるような仕様になっているのです。
実際にデータを取得するような業務の例としては予算を照会したり、入力のチェックをおこなったり、会計業務をおこなったりといったようなことが該当します。
これらの作業の際に使用するのが、レポートプログラムなのです。
また、レポートプログラムの動作はさらに下記の3つの種類にわけられています。
・使用ユーザにプログラムの実行条件を選択させてプログラムを実行
・実行条件なしでのプログラムの実行
・データの出力および表示、データの更新ができるもの
レポートの動作については、これら3つの種類を理解しておくといいかもしれません。

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バッチインプット

パッチインプットは、大量のデータをまとめて処理することができるプログラムのことを指します。

例えば商品の販売によって大量の取引が発生した場合、データに関しても大量に入力する必要が出てきます。

そんな時にパッチインプットを使用すれば、データ入力の時間を大幅に短縮することができます。

また、作業の自動化も設定することができるので、夜中などの人員がいない場合であっても処理をおこなうことが可能です。

Dynpro

Dynproは、対話型の入力プログラムのことをいいます。

対話型というのはユーザが入力をおこなった内容によって、画面表示をしていくものです。

ユーザがこのような入力をおこなった時には、画面がこのように動作するといったような、人とPC画面の対話形式でプログラムが進んでいきます。

なお、Dynproに関してはレポートやパッチインプットに比べると開発案件は少ないですが、非常に難易度の高いプログラムにはなるのでDynproを使用できる人材は常に求められています。

ABAP案件の種類

ここまではABAPの仕様について詳しく解説してきましたが、肝心の案件の種類はどのようになっているのでしょうか?

ABAPエンジニア

プログラミング言語を限定してしまうと、クライアントのシステム要件を満たすのには限界があります。

これらのニーズに確実に応えてSAPにおけるカスタマイズや、アドオンの開発を担当するのがABAPエンジニアだと言えるでしょう。

おもな仕事内容については一般的なシステムエンジニアとほとんど変わりはありませんが念のため、簡単に紹介していきます。

設計フェーズ

クライアントの希望要件をもとに、基本設計や詳細設計をおこなっていくフェーズになります。
インメモリデータベースを採用するSAP S/4HANAの仕様から、ご存知の方も多いかと思いますが、一般的なシステムとデータ保持の方法が異なるのがSAPシステムの特徴です。
基本知識であるSAPデータベースや、各種類のモジュール知識が必要になります。

開発フェーズ

ABAPのレポート・パッチインプット・Dynproを活用しながら、プログラム開発をおこなっていくフェーズです。

ABAPはSAP独自のプログラミング言語ということで難しいと思われがちですが比較的、習得しやすい言語であると言われています。

検証フェーズ

テストシナリオを作成して、完成したプログラムの実際の検証をおこなっていくフェーズです。

ほとんどのケースにおいてSAPと同時に動作確認をする必要があるため、やはりSAPに関する知識が必須と言えるでしょう。

ABAPのフリーランス案件例

ABAP案件の種類についてはお分かり頂けたかと思いますが、実際のABAPのフリーランス案件における市場はどのようになっているのでしょうか?

ABAPのフリーランス案件例①

保険会社向け基幹システム構築のためのABAPエンジニア案件

・必須条件:ABAP開発案件の経験3年以上(設計~テストまで)

・歓迎要件:OracleEBSの経験および知識

・給与待遇:ABAPエンジニアの場合は、月収約80~100万円

ABAPのフリーランス案件例②

家電量販店向け基幹システム構築のためのABAPエンジニア案件

・必須条件:ABAP開発案件の経験

・歓迎要件:保守および追加の開発にも幅広く対応できる方

・給与待遇:ABAPエンジニアの場合は、月収約60~80万円

ABAPのフリーランス案件例③

自動車会社向け基幹システム構築のためのABAPエンジニア案件
・必須条件:SAPのコンサルティング経験、ABAPの設計スキル
・歓迎要件:ロジスティクス領域の知識および経験
・給与待遇:SAPコンサルタントの場合、月収約80~100万円

ABAPフリーランス案件の報酬単価

前述では参考案件ということでABAPエンジニアや、SAPコンサルタントの案件を紹介しました。

それでは月収などの数字ではなく、案件自体の報酬単価はどのようになっているのでしょうか?

ABAPエンジニア

ABAPエンジニアだと案件内容やスキル、経験によっても異なりますが平均的には約60~100万円の単価の案件になると言われています。

SAPコンサルタント

SAPコンサルタントだと平均約80~120万円の単価が一般的であると言われています。

実務経験の有無によっても報酬単価が変化してくることもあるそうですが、経験年数約2~3年程度だと報酬単価約70万円前後の案件、5年以上になると約90万円以上の報酬単価の案件が入ってくることもあります。

また、約150万円を超える報酬単価の案件が入ってくることもあるそうです。

高単価の案件を獲得するには

確かに専門性の高いABAPエンジニアは現在、需要はとても高まっています。そのため、フリーランスであっても報酬単価が非常に高額であることが特徴です。

しかしながら、SAP独自の開発言語であるということもあり、ABAPに関しては一般的なプログラミング言語の案件とは少し異なっています。

そのため比較的、高単価の案件を獲得するためには留意しておくべきポイントというのも存在しています。

エージェント選び

JavaやPHPなどの有名プログラミング言語であれば、どのエージェントであっても比較的、多くの案件を所持しています。しかし、SAPやABAP案件となると大きく違ってきます。

中には数件しか持っていないエージェントも存在しているので、エージェントを選択する際はABAP案件に特化したところを選ぶのが大切です。

SAP認定資格を取る

SAPに関しては、SAP Global Certificationという認定資格制度が存在しています。この資格に関しては重要視している企業も多く、取得しておくことでより高単価の案件を獲得しやすくなります。

SAPコンサルタント

前述の通り、ABAPのスキルを持っていてなおかつ、SAPコンサルタントである場合の需要は非常に高く、案件の報酬単価も高額になることが多いです。

必ず開発の現場で仕事をしたいという方以外は、ある程度のABAPスキルを習得したらSAPコンサルタントにシフトすることをおすすめします。

フリーランスのSAPコンサルタントは将来性が高い

フリーランスのSAPコンサルタントやエンジニアの場合、現在は需要が高いので高単価な案件を獲得できる傾向にあります。

ぜひ、ABAPの知識を深めて高単価な案件の獲得を目指してみてはいかがでしょうか?

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