2022.03.03
ITコンサルタントの仕事内容は?年収や必要な資格・スキルも紹介!
目次
ITコンサルタントとは、ITを活用して企業の経営課題を解決する専門家です。企業の経営課題を分析し、課題を解決する方法をIT戦略を立ててシステム開発をすることを通じてに解決に導きます。この記事では、ITコンサルタントとは何かということから、ITコンサルタントの仕事内容、必要な資格やスキル、年収について解説します。
ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントとは何でしょうか。詳しく見てみましょう。
明確な定義はない
ITコンサルタントに明確な定義はありません。ITはパソコンやモバイル端末の導入や、インターネットを利用することで、コンサルティングは課題を分析して解決策を提示することを言います。つまり、ITコンサルタントとは企業の経営課題を洗い出し、IT化をすることにより解決することを言います。具体的には、人の手でしていた人体作業をシステムにですることにより作業時間を削減して生産性をあげたり、クラウド上で運営することにより運用コストを下げたりすることが挙げられます。ITコンサルタントは顧客の業務改善に関わることから、コミュニケーション能力やITスキル、他業種の業務知識などさまざまなスキルが求められます。
ITコンサルタントの仕事内容
それではITコンサルタントの仕事内容はどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見てみましょう。
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ヒアリング・分析
ITコンサルタントの仕事内容の1つ目はヒアリング・分析です。クライアントの企業から経営戦略を聞き出し、業務フローや導入しているシステムをヒアリング、経営課題を分析します。
提案
コンサルタントの仕事内容の2つ目は、提案です。分析結果を踏まえてIT戦略を立て、企業の課題を解決するための提案を行います。顧客の課題は何か、ITを活用してどうやって解決するのかを伝える、プレゼンテーション能力が必要になります。
マネジメント
コンサルタントの仕事内容の3つ目は、マネジメントです。プロジェクトが決まると、必要な人材を集めてスケジュールを管理したり、品質の管理や問題に対応するフェーズが行われます。大規模なチームをまとめるマネジメント能力が必要になります。
ITコンサルタントに必要な資格
ITコンサルタントになるには資格が必要なのでしょうか。ここでは、ITコンサルタントが取っておいた方がいい資格を紹介します。
特別な資格は必要ない
ITコンサルタントは、特別な資格を必要としません。ITコンサルタントは開発を行うわけではなく、クライアントに助言・提言が主な仕事内容だからです。その中でも、IT関係を理解する資格とビジネスシーンを理解する資格で取っておいた方が良い資格はあります。おすすめの資格は、次項より説明します。
IT関係を理解する資格
ITコンサルタントはシステム開発の実務を行うことはありませんが、どのような流れでシステム開発を行うのかを理解することは必須です。ITに関する基本的な情報から、さまざまなパッケージやアプリケーションの特性、インフラの知識など、広範囲な知識が必要になります。IT関係の理解があることを証明する資格は以下のようなものがあります。
・ITストラテジスト:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の国家資格で、経営戦略に基づいてIT戦略を策定して業務改善を行う、情報技術者試験の中でも上位の資格です。
・ITコーディネータ:ITコーディネータ協会(ITCA)の経済産業省推進資格です。ITと経営の知識を有し、IT化することによって経営戦略を実現する専門家としての知識があることを証明する資格です。
ビジネスシーンを理解する資格
ITコンサルタントとして関わる業種は多岐に渡ります。さまざまな業種の知識がないとITコンサルタントとしては厳しいでしょう。競合先やクライアントの客層の理解、商品の知識、海外展開、また、営業などの社内の組織体制についての理解も欠かせません。経営上の課題発見には必須となるでしょう。ビジネスシーンを理解していることを証明する資格としては、以下のようなものがあります。
・プロジェクトマネジメント:IPAの国家資格と、アメリカのプリジェクトマネジメント協会(PMI)が認定するPMPがあります。プロジェクト進行のための管理手法を学ぶ資格です。
・中小企業診断士:試験科目に「経営学・経営政策」や「企業経営理論」など企業経営に必須の知識が必要です。クライアントと経営上の課題を話し合うITコンサルタントです。持っているとクライアントからの信頼度も増すでしょう。
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ITコンサルタントに必要なスキル
それではITコンサルタントに必要なスキルは何でしょうか。詳しく見てみましょう。
課題のヒアリング
ITコンサルタントに必要なスキルの一つ目は、課題をヒアリングするスキルです。ITコンサルタントは、まずはクライアントがどのような課題に直面しているのか把握することから始まります。そのため、何に困っていて何を求めているのかを聞き出すヒアリング能力が欠かせません。適切にヒアリングし、得られた情報を整理してその裏にある問題を考える能力も必要です。
解決案の提案経験
ITコンサルタントに必要な2つ目のスキルは、解決策を提案するスキルです。解決策をクライアントに提案して納得してもらうためのプレゼンテーション能力や、多くのチームメンバーをまとめるマネジメント能力も必要です。
IT技術への興味関心
ITコンサルタントに必要な3つ目のスキルは、IT技術への興味関心です。ITコンサルタントは、クライアントの経営課題をITを通して解決しなければならないため、解決策としてのIT技術の知識は必須です。日頃からIT技術のニュースやトピックに注目しておきましょう。また、勉強してスキルを身につけたら資格を取って知識を証明しても良いでしょう。
体力
ITコンサルタントに必要な4つ目のスキルは体力です。ITコンサルタントは求められることが多く、ハードな仕事です。クライアント先での業務と社内での作業の両方をこなせる体力が必要です。また、体調を崩してしまっては全体のスケジュールも伸びかねません。夜遅くまでかかることも多く、自己管理能力も問われるのがITコンサルタントです。
ITコンサルタントの年収
ここまでITコンサルタントに必要なスキルや経験を説明してきましたが、それではITコンサルタントの年収はどのくらいでしょうか。詳しく説明します。
ITコンサルタントの平均年収
ITコンサルタントの平均年収は512万円程度です。ITコンサルタントはIT業界の職種の中でも最も高いマネジメント能力と開発技術が求められます。大企業に努めるコンサルタントでは、キャリアアップすることで年収1,000万円を超える人もいるでしょう。
20代の平均年収
20代のITコンサルタントの平均年収は420万円ほどです。ITコンサルタントの20代の年収は、他業種の同年代の年収より高い傾向にあります。
30代の平均年収
30代のITコンサルタントの平均年収は586万円ほどになります。こちらも、20代と同じく他業種の同年代の年収より高い傾向にあります。
フリーのITコンサルタントの平均年収
経験を積み、独立してフリーとなったITコンサルタントの平均年収は1,000万円を超える場合もあります。コンサルタントという職業のため、IT業界の中でも高水準の給料水準にあるでしょう。
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ITの知識と経験を積みキャリアアップしよう
ITコンサルタントの仕事内容や、年収・必要なスキルを説明しました。ITコンサルタントの仕事内容は、クライアントのヒアリングやIT戦略策定などIT業界の中でもコミュニケーション能力や高いITスキルが求められ、マネジメント能力も必要でした。また、その仕事の難しさより年収も同年代より高い水準が可能です。キャリアアップすればさらに高水準の年収も可能でしょう。
ITコンサルタントに必要な資格は特にはありませんが、ITストラテジストや中小企業診断士など経営と通じる資格を持つとクライアントの信頼も得られるでしょう。ITコンサルタントを目指す人は、ぜひ参考にしてみてください。